【傍聴記録】藤森はじめ

ことし３月、京都市内で女子大学生の体を触るなどしたとして２０歳のアルバイトの男が１２日強制わいせつの疑いで逮捕されました。逮捕されたのは京都市左京区のアルバイト、藤森はじめ容疑者（２０）です。 警察によりますと藤森容疑者はことし３月、京都市左京区内のマンションの出入り口で帰宅途中の２０歳の女子大学生に口をふさいで抱きつく暴行を加えたうえで、体を触るなどしたとして強制わいせつの疑いがもたれています。 防犯カメラや現場の状況などから藤森容疑者が事件に

関わった疑いが強まり１２日逮捕したということです。調べに対し、藤森容疑者は「間違いありません」と供述し、容疑を認めているということです。

警察は余罪についても詳しく調べることにしています。　　　　NHK京都

【傍聴記録】
法廷：京都地方裁判所 刑事 第209号法廷（2階）
公判日時：平成27年5月18日（月）午前10時00分～午後05時00分　第一回
　　　　　    平成27年5月20日（水）午前10時00分～午後05時00分　第二回
　　　　　    平成27年5月22日（金）午前10時00～午後5時00分　第三回
　　　　　　平成27年5月25日（月）午前10時00分～午後05時00分　第四回
　　　　　　平成27年5月29日（金）午後3時00分～午後3時30分　判決　　　　    
事件番号：平成26年（わ）第869号等
罪名：強姦致傷、強制猥褻、強制猥褻未遂、強制猥褻致傷
審理状況：審理4回
裁判長及び裁判官：中川綾子（裁判長）、御山真理子（右陪審）、秋本円香（左陪審）
裁判員：20～50代女性6名
補充裁判員：50代男性、40代女性
書記官：大鮫寿麻
検察官：50代男性、40代男性
弁護人：40代男性、30代女性
刑務官：男性2名
論告求刑：懲役15年
最終弁論：寛大な判決を求める
判決：主文　被告人を懲役15年に処する。未決勾留日数中、260日を刑に算入する。
控訴期限：平成27年6月15日（金）
控訴状況：大阪高裁に控訴

【傍聴記録】
法廷：大阪高等裁判所 刑事 第1002号法廷（本館10階）
公判日時：平成27年10月6日（火）午前11時30分開廷（第一回）
　　　　　平成27年10月28日（火）午後1時30分開廷（判決）
事件番号：平成27年（う）第786号
罪名：強姦致傷、強制猥褻、強制猥褻未遂、強制猥褻致傷
審理状況：新件、判決
担当部係：第3刑事部
裁判長及び裁判官：中谷雄二郎（裁判長）、畑山　靖（右陪審）、安西二郎（左陪審）
書記官：40代男性
検察官：50代男性、40代男性
弁護士：40代男性、30代女性
刑務官：男性2名
判決：主文　本件控訴を棄却する。未決勾留日数中80日をその刑に算入する。
上告期限：平成27年11月11日（水）
上告状況：確認中

【公訴事実】
被告人は、平成26年3月頃の午後7時過ぎに内妻宅に戻り、原付バイクで出かける。すぐに物色を始めた被告人は、女子大生Aさん（以後Aさんと表記）を見つけて追いかけ、背後から羽交い絞めにして口を塞ぎ押し倒した。倒れたAさんの片腕を掴み、近くの民家に連れ込んで、「騒ぐな！殺すぞ！」と脅し、Aさんの自転車を民家の壁に立て掛ける。怯えるAさんを人気の無いところまで連れて行き、左手でAさんの胸を揉みながら跪かせて陰茎を口に入れ、4～5回腰を動かすが気持ちよくなかったので数秒でやめる。次に、Aさんの口を押さえながら左手でAさんのパンツを下ろして陰部を触る。興奮した被告人は、Aさんの膣に触れ（1～2分）、自ら射精（2～3分）した。この時スカートには精液が付着していたことで物的証拠となった。その後被告人は、「警察に言うなよ！」と、Aさんを脅しぎみに迫り、犯行現場の近くに停めていた原付バイクで逃走している。検察側が立件できたのは11件中7件だった。

【被告人の身上、経歴】
氏名：藤森はじめ（ふじもり　はじめ）
性別：男
生年月日：当時20歳
本籍：京都市左京区
住所：京都府左京区高野竹屋町
職業：無職
特徴：身長170センチ位、中肉、坊主、スポーツマンらしい体格
犯歴：前科無

被告人は、京都市左京区で出生し、スポーツ推薦枠（ラグビー）で高校に入学するも1年時に中退する。この時の少年非行歴として、深夜徘徊及び喫煙で補導されたことが記録として残っていた。その後、ローソンの店員（15歳）、スーパーの従業員（16歳）、ラーメン店従業員（17歳）、運送会社で生協の配送（18歳）などのアルバイトをするも長続きせず職を転々としていた。平成25年には左京区静市市原町にあるコ●●工務店で大工見習いとして稼働している。内妻とは16歳の時に出会い、18歳の時に1児を授かるが生活はうまくいかず、月1回のSEXではストレスが溜まる一方だった。次第に会話も少なくなり、内妻の浮気が発覚すると被告人も浮気を始める。また内妻は被告人の給与などの金銭面も全てを管理していた為、被告人には自由に使える金銭的余裕もなく、遂にストレスが限界に達して19歳の時に初めて犯行に及んだ。以後、週2～3回原付バイクで女性を物色して犯行を繰り返している。主な犯行手口は、バスから降りた女性を物色して好みの女性が降りなかった場合、次の停留所で待ち伏せして犯行に及んでいる。また、マンションのエントランスで襲われた被害者Cさんには強制排尿させており、被告人は嫌がる女性を見て興奮する異常性癖者と化していた。被害者Bさんは、「数年で出所して欲しくない」と厳罰を求めている。