京都市左京区の自宅で夫を殺害したとして、殺人罪に問われた戸田真由美被告(57)の裁判員裁判の判決が10日、京都地裁であり、後藤真知子裁判長は懲役13年(求刑懲役15年)を言い渡した。 判決によると、昨年5月27日午前0時ごろ、包丁や果物ナイフで夫の英雄さん=当時(56)=の左胸を少なくとも3回、突き刺して殺害した。 公判で被告は「見知らぬ男が夫を刺している場面を見た」と無罪を主張していた。後藤裁判長は「家に第三者が侵入した事実は認められず、偽装工作もしていた |
【傍聴記録】
法廷:京都地方裁判所 刑事 第202号法廷(2階)
公判日時:平成27年5月15日(金)午後01時30分~午後05時00分 第一回
平成27年5月19日(火)午前10時00分~午後05時00分 第二回
平成27年5月20日(水)午前10時00分~午後05時00分 第三回
平成27年5月21日(木)午前10時00分~午後05時00分 第四回
平成27年5月22日(金)午前10時00分~午後05時00分 第五回
平成27年5月25日(月)午前10時00分~午後05時00分 第六回
平成27年5月26日(火)午前10時00分~午後05時00分 第七回
平成27年6月10日(水)午前11時15分~午後12時00分 判決
事件番号:平成26年(わ)第1078号
罪名:殺人
審理状況:審理7回
裁判長及び裁判官:後藤眞知子(裁判長)、奥山雅哉(右陪席)、守屋尚志(左陪席)
裁判員:40代男性1名、20代~50代女性5名
補充裁判員:30代男性2名
書記官:橋田明信
検察官:40代男性2名
弁護人:50代男性、30代女性
刑務官:男性2名
論告求刑:懲役15年
最終弁論:第3者の浸入があったと無罪を主張
判決:主文 被告人を懲役13年に処する。(非傍聴の為、未決勾留日数・没収物は不明)
控訴期限:平成27年6月24日(水)
控訴状況:大阪高裁に控訴
【傍聴記録】
法廷:大阪高等裁判所 第4刑事部 第1002号法廷(本館10階)
公判日時:平成27年10月23日(金)午前11時30分~ 第一回
平成27年11月13日(金)午前10時10分~ 判決
事件番号:平成27年(う)第804号
罪名:殺人
審理状況:新件
裁判長及び裁判官:米山正明(裁判長)、佐藤 健(右陪審)、船戸宏之(左陪審)
書記官:40代男性
検察官:40代男性2名
弁護人:50代男性、30代女性
刑務官:男性2名
判決:
現状:大阪拘置所にて収監中(平成27年10月現在)
【公訴事実】
被告人は、平成26年5月27日午前0時頃、睡眠中だった夫・戸田英雄さん(以後、被害者と表記)を文化包丁と果物ナイフで左胸に3回以上刺し失血、死亡させる。凶器となった文化包丁と果物ナイフに付着していた血痕をDNA鑑定すると被害者の腎臓血と判明した。また、被害者の左胸刺し傷と文化包丁及び果物ナイフとの形状も一致してる。被害者は、身長168センチ体重41.3キロと痩せ型で、シャツは血で染まり、肺には1000mlの血が入っていた。被害者の出血致死量は2.0~2.3リットル。一般的には3分の1失うと命の危険、2分の1で死に至る。血液を急激に失っても死に至る場合がある。平成26年の被害者の月収は約10万円で保険金が掛けられており(死亡時7800万円)、被告人は、一度犯行に及んでいるが未遂に終っている。罪状認否での被告人は、「私は、戸田英雄を殺してない。殺害もしてない。包丁で刺した覚えもない」と容疑を全面的に否認していた。そして、生々しい通話記録が公開された。
【通話記録】
救急隊員「救急ですか?それとも警察ですか?」
戸田真由美「ハァハァハァ(吐息)・・・主人が殺されている」
救急隊員「住所を教えてください」
戸田真由美「英雄!英雄!起きて!英雄!英雄!起きて!」
救急隊員「住所を教えてください」
戸田真由美「英雄!英雄!英雄!英雄!起きて!起きて!起きて!」
この通話が10分ほど繰り返し続いた。
警察官が到着してインターフォンを鳴らす音が聞こえ、公開は終了している。そして、この通話記録の被告人の言動に違和感を感じていたのは私だけではなかった。私の隣にいた常連の傍聴者も、「あれは間違いなく演技やわ。流血してる人間に起きろと言うのも不自然すぎる」と、被告人に聞こえるようにつぶやいていた。傍聴者の独り言が聞こえていたのか、被告人は異常なくらい汗をかき、頻繁にハンカチで汗を拭いている。鑑識の捜査では、2階の敷布団に4万円、1階に数万円が散乱していた。検察側は、複数の侵入経路を捜査するが玄関以外は不可能であり、被告人による侵入者を装った偽装工作と断定した。
【被告人の身上、経歴】
氏名:戸田真由美(とだ まゆみ)
性別:女
生年月日:当時57歳
本籍:京都市下京区
住所:京都市左京区岡崎
職業:無職
特徴:身長150~155センチ位、卵型の輪郭、浅黒い肌、黒縁眼鏡、団子ヘア、ドラム缶体型
どピンクの半袖Tシャツ、グレーのスウェットパンツ
犯歴:前科1犯、前歴3件
被告人は、京都市下京区で出生し、昭和53年12月結婚。子供二人はすでに独立し家庭を持っている。両親の他界後、印刷会社を継いでいるが多額の借金(約2600万円)を抱えた。犯歴は、いずれも窃盗である。 知人カード不正使用で再逮捕
法廷:京都地方裁判所 刑事 第202号法廷(2階)
公判日時:平成27年5月15日(金)午後01時30分~午後05時00分 第一回
平成27年5月19日(火)午前10時00分~午後05時00分 第二回
平成27年5月20日(水)午前10時00分~午後05時00分 第三回
平成27年5月21日(木)午前10時00分~午後05時00分 第四回
平成27年5月22日(金)午前10時00分~午後05時00分 第五回
平成27年5月25日(月)午前10時00分~午後05時00分 第六回
平成27年5月26日(火)午前10時00分~午後05時00分 第七回
平成27年6月10日(水)午前11時15分~午後12時00分 判決
事件番号:平成26年(わ)第1078号
罪名:殺人
審理状況:審理7回
裁判長及び裁判官:後藤眞知子(裁判長)、奥山雅哉(右陪席)、守屋尚志(左陪席)
裁判員:40代男性1名、20代~50代女性5名
補充裁判員:30代男性2名
書記官:橋田明信
検察官:40代男性2名
弁護人:50代男性、30代女性
刑務官:男性2名
論告求刑:懲役15年
最終弁論:第3者の浸入があったと無罪を主張
判決:主文 被告人を懲役13年に処する。(非傍聴の為、未決勾留日数・没収物は不明)
控訴期限:平成27年6月24日(水)
控訴状況:大阪高裁に控訴
【傍聴記録】
法廷:大阪高等裁判所 第4刑事部 第1002号法廷(本館10階)
公判日時:平成27年10月23日(金)午前11時30分~ 第一回
平成27年11月13日(金)午前10時10分~ 判決
事件番号:平成27年(う)第804号
罪名:殺人
審理状況:新件
裁判長及び裁判官:米山正明(裁判長)、佐藤 健(右陪審)、船戸宏之(左陪審)
書記官:40代男性
検察官:40代男性2名
弁護人:50代男性、30代女性
刑務官:男性2名
判決:
現状:大阪拘置所にて収監中(平成27年10月現在)
【公訴事実】
被告人は、平成26年5月27日午前0時頃、睡眠中だった夫・戸田英雄さん(以後、被害者と表記)を文化包丁と果物ナイフで左胸に3回以上刺し失血、死亡させる。凶器となった文化包丁と果物ナイフに付着していた血痕をDNA鑑定すると被害者の腎臓血と判明した。また、被害者の左胸刺し傷と文化包丁及び果物ナイフとの形状も一致してる。被害者は、身長168センチ体重41.3キロと痩せ型で、シャツは血で染まり、肺には1000mlの血が入っていた。被害者の出血致死量は2.0~2.3リットル。一般的には3分の1失うと命の危険、2分の1で死に至る。血液を急激に失っても死に至る場合がある。平成26年の被害者の月収は約10万円で保険金が掛けられており(死亡時7800万円)、被告人は、一度犯行に及んでいるが未遂に終っている。罪状認否での被告人は、「私は、戸田英雄を殺してない。殺害もしてない。包丁で刺した覚えもない」と容疑を全面的に否認していた。そして、生々しい通話記録が公開された。
【通話記録】
救急隊員「救急ですか?それとも警察ですか?」
戸田真由美「ハァハァハァ(吐息)・・・主人が殺されている」
救急隊員「住所を教えてください」
戸田真由美「英雄!英雄!起きて!英雄!英雄!起きて!」
救急隊員「住所を教えてください」
戸田真由美「英雄!英雄!英雄!英雄!起きて!起きて!起きて!」
この通話が10分ほど繰り返し続いた。
警察官が到着してインターフォンを鳴らす音が聞こえ、公開は終了している。そして、この通話記録の被告人の言動に違和感を感じていたのは私だけではなかった。私の隣にいた常連の傍聴者も、「あれは間違いなく演技やわ。流血してる人間に起きろと言うのも不自然すぎる」と、被告人に聞こえるようにつぶやいていた。傍聴者の独り言が聞こえていたのか、被告人は異常なくらい汗をかき、頻繁にハンカチで汗を拭いている。鑑識の捜査では、2階の敷布団に4万円、1階に数万円が散乱していた。検察側は、複数の侵入経路を捜査するが玄関以外は不可能であり、被告人による侵入者を装った偽装工作と断定した。
【被告人の身上、経歴】
氏名:戸田真由美(とだ まゆみ)
性別:女
生年月日:当時57歳
本籍:京都市下京区
住所:京都市左京区岡崎
職業:無職
特徴:身長150~155センチ位、卵型の輪郭、浅黒い肌、黒縁眼鏡、団子ヘア、ドラム缶体型
どピンクの半袖Tシャツ、グレーのスウェットパンツ
犯歴:前科1犯、前歴3件
被告人は、京都市下京区で出生し、昭和53年12月結婚。子供二人はすでに独立し家庭を持っている。両親の他界後、印刷会社を継いでいるが多額の借金(約2600万円)を抱えた。犯歴は、いずれも窃盗である。 知人カード不正使用で再逮捕