【傍聴記録】丸山晃一

訪問先の顧客宅で現金を盗んだとして、京都府警伏見署は２１日、窃盗の疑いで、高島屋京都店の外商部係長（４２）＝京都市北区＝を逮捕した。伏見署によると、京都市伏見区に住む顧客の会社役員の男性（８８）が、自宅から相次いで現金がなくなることを不審に思って居間に防犯カメラを設置したところ、財布から現金を抜き取る係長の姿が写っていた。逮捕容疑は４月９日午後３時５５分ごろ、会社役員の男性宅で、現金約１５万円を盗んだ疑い。ことし２月ごろ、外商の担当者が係長に交代後、男性宅では数十万円がなくなったといい、伏見署が同容疑者の関与を調べている。高島屋京都店は「管理体制を強化し、再発防止に努めたい」と

している。

スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/04/21/kiji/K20150421010212180.html

【傍聴記録】
法廷：京都地方裁判所 刑事 第206号法廷（2階）
公判日時：平成27年6月30日（火）午前10時00分～午前10時40分　第一回
事件番号：平成27年（わ）第475号
罪名：窃盗
審理状況：審理（全1回）、判決
担当部係：第1刑事部B係
裁判長及び裁判官：高橋孝治
書記官：中野正善
検察官：40代男性
弁護人：40代男性

【公訴事実】
被告人は、平成27年4月9日午後3時頃、京都市伏見区所在の顧客宅において、商談中に席を外した隙をみて、財布から現金15万円を窃取した。不審に思った被害者がカメラを設置。犯行の様子が映し出され被害届を提出。被告人の自供で犯行は3回に及んでいた。
罪名及び罰条　窃盗　刑法第235条

【被告人の身上、経歴等】
氏名：丸山晃一（まるやま　こういち）
性別：男
生年月日：昭和48年●月●9日（当時42歳）
本籍：京都市上京区
住所：京都市北区
職業：元高島屋京都店外商部営業係長
特徴：身長175センチ位、中肉、軽くパーマの七三分け、高価そうなスーツと腕時計
犯歴：前科前歴なし

被告人は、京都府で出生し、大学卒業後、自動車販売会社、保険会社の営業マンとして稼働する。平成23年に高島屋の外商部（主に個人の新規開拓で月収25万円）に入社。担当する顧客は150件近くに上り期待されていたが、担当して1ヵ月で犯行に及んでいる。被告人は法廷で、月3万円の小遣いでは思うようなことが出来ず、前妻との養育費などが毎月15万円程必要で資金繰りに困っていた。そこで被告人は、健康食品の販売業（マルチ商法）を始めるが、これもうまくいかなくなり犯行に手を染めていった。弁護人の証人尋問には実父が出廷し、息子の過ちに消沈していた。被害者との示談金100万円（3件の被害金、防犯カメラ設置費用）は実父が立て替え、被害者とはすでに和解している。

論告求刑：懲役1年6月
最終弁論：前科前歴も無く初犯のため執行猶予付きの判決を主張
判決：主文　被告人を1年6月に処する。
        この裁判が確定した日から3年その刑の執行を猶予する。
控訴期限：平成27年7月14日（火）
終結日時：平成27年7月15日（水）京都地裁の一審判決が確定