【傍聴記録】林こと鄭　淑子

窃盗症　これは、精神疾患の一部で、「衝動制御傷害」と呼ばれる疾患の一症状です。 このタイプの窃盗犯は、窃盗/万引き行為にスリルを感じ、犯行が成功することに快感を覚えます。ですから、窃盗で得られるスリル・快感を求めて、何度でも犯行を繰り返します。 何故このような症状が出るかについてですが、幼少期に母親に充分に愛されなかったことが原因として挙げられ、窃盗による「戦利品」は、母親の愛情の代替品である、と言われています。

犯罪心理学の基礎知識
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【傍聴記録】
法廷：京都地方裁判所 刑事 第201号法廷（2階）
公判日時：平成27年9月7日（月）午後01時30分～午後02時10分
事件番号：平成27年（わ）第917号
罪名：窃盗
審理状況：新件
担当部係：第3刑事部Ｂ係
裁判長及び裁判官：御山真理子
書記官：石倉謙一
検察官：40代男性
弁護人：30代男性

【公訴事実】
被告人は、平成27年7月28日午後2時21分、京都府宇治市伊勢田町中ノ田50所在の業務スーパー伊勢田店において、牛肉など（8,654円相当）を窃取。巡回中の保安員に見つかり現行犯逮捕となった。被告人は5千円を所持していた。

【被告人の身上経歴等】
氏名：林こと鄭　淑子（テイ　タエコ）
性別：女
生年月日：昭和43年●●月●3日（当時46歳）
本籍：大韓民国
住所：京都市伏見区向島
職業：無職
特徴：身長150～155センチ位、極度の痩せ型、ぼさぼさポニーテール
犯歴：前科三犯、前歴なし
被告人は、中学卒業後、職を転々していた。現在、夫、子供2人と同居。同種前科三犯で懲役10月（服役）、前刑では懲役1年執行猶予3年の判決を受け、執行猶予中の犯行だった。被告人は「服役生活は想像以上に過酷で辛かった。病気も患い苦しかった。窃盗については病的な行動と自覚しているが、服役すれば治ると思っていた。出所後は、精神科にも通院していたが、とてもきつく苦しい毎日だった。夫や子供に迷惑をかけ本当に申し訳ない」と号泣していた。弁護士を通して被害者への弁償と反省文を提出したが、被害者は厳罰を求めている。

論告求刑：懲役3年
最終弁論：医療施設での治療を主張
判決：調査中
控訴期限：調査中
控訴or終結：調査中